3月末で会社を辞めて独立するにあたり、人類が築いた神話から知見を得られはしまいかと読んでみた『さるかに合戦』に深い感銘を受けた。このような名著をスルーしてきた自分が恥ずかしい。本来保育園くらいで押すべき〝さるかに合戦読了〟の印を、ようやく私は人生のスタンプ帳に押すことができたのだ。
私はフリーランスとしてハードな日々を迎えるにあたり、臼のようなモノゴトに動じないタフな人間を目指そうと決意するに至った。しかし、ただ臼を真似て屋根の上から猿めがけて飛び降り続けても肉体の頑強さが増すばかりで精神的成長が得られない。むしろ毎晩屋根から飛び降りる悪夢にうなされるようになり、メンタルは崩壊しつつある。
そこで私は、己の黒歴史を生みだしながら同時に公開するという荒療治に踏み切ろうと決断した。この自己鍛錬法は古の時代より様々なアプローチで試されてきたものだ。
ある者はコンビニのアイスケースの中に入り、またある者は同じくコンビニでおでんを指でツンツンしてみた。これらは全て中国で4000年ほどの歴史を持つという、炎に焼かれて己を鍛える精神修養の技法なのだ。
そして日本では、
これを『YouTuber』と呼ぶ。
私もこの伝統ある修行に挑み、己の精神をもう一段階高いレベルで破壊できればと考えている。
ぜひ、ご覧ください。