昨日、二回目のコロナワクチンを摂取したところ、夜に発熱した。
夜中に何度も目が覚め、何度寝直しても同じ夢を見る……カレルレンと呼ばれる人智を超越した高次元存在が人類を生きていい者と悪い者とに選り分け、何の迷いもなく後者に入れられた私は一万五千個の餃子を体内に流し込まれ処刑されるという夢だ。
控えめに言って、悪夢であった。
その後ようやく熱は引いたが、体のだるさが残って力が入らない……こんな事になるなら、ワクチンなど打たなければよかったという後悔がヘッドをよぎる……いや、まだだ……諦めるな!
ワクチンに負けてどうする!
どうせならコロナで死なせてくれッ!!!
そのように考えると、体の底から生きる意欲が湧いてきた。
恐らくこれこそが、ワクチンの真の効果なのだろう。
精神面での活力を取り戻した私は、体がだるいと言ってゴロゴロしているのも良くないのではと思い、試しに散歩に出る事にした。雨ではあったが一歩進むごとにムーンウォークで5歩下がるを繰り返していると、体が軽くなるのを感じる。何より、「俺は一体何をやっているのだ?」という気分が体のだるさを散らしてくれているようだった。
ご存知の通り、人間は生まれてすぐにチノパンを穿き二足歩行する生き物だ。そんな歩くという基本行為が、活気を促してくれたのだろう。
ずぶ濡れになって帰宅しブログを書いている現在の私は、だるいなどと言っていられないほど体が芯から冷え、震えている。
控えめに言って、
風邪をひきそうである。