無職日記 6月3週

昨晩の飲み会で、気になる女の子に「○○ちゃんといると安心して、無職生活が長引いて不安だって事も忘れちゃう。まさに○○ちゃんは職業安定所……いや、職業安定だよ!」とウィットに富んだジョークをかましたら、

 

「職なし男に興味はないよ」

 

と、ハエの死骸を見るような目で言われてしまった。

 

人間の女より、ハローワークのほうが100000000倍あったけぇや……。

 

【無職日記 6月第3週】

 

【6月13日(月)】コンビニ前で電話していたお姉さんが「はぁ!?仕事を辞めてきたって……結婚はどうなんのよ?! ちょ、ちょ待って! なんでそういう事をラップで伝えんのよッ!!?」と怒鳴ってて、フリースタイルにも程がある。

 

【6月14日(火)】無職、デザイン会社の実技試験へ。しかし短時間のテストなどで自分を簡単に判断して欲しくはないと思い、PCを前に「こ、これがマッキントッシュか……! 初めて見たぁ(感嘆)」という小ボケを披露したところ、「は?」と真顔の反応。もしも良い結果になったとしても、この会社でやっていく自信はない。

 

【6月15日(水)】スタバでおじさんが「8ページのクレオパトラのイラストなんだが、もうちょい笑顔で漁業組合の旗を振らせること出来るか? おう、金曜までにあればOKだ」と電話。どんな経緯でそうなるのか知らないが、パトラも2000年経って自分が日本の漁業組合に関わってるとは夢にも思わないだろう。

 

【6月16日(木)】電車内で「財布ってのはお金のホテル、金は宿泊客なんだ。客を喜ばして常連になってもらうために、俺は週に1度は革用ブラシとクリームで財布をメンテしてるよ」という男の話を聞き、ギャルが「ちょww そのホテルの支配人のあんた、28で職歴なしのフリーターじゃんww」と爆笑していた。

 

【6月17日(金)】一次面接を通過し実技試験を受けてからというもの、妙な胸騒ぎがする。それは別れの予感……。無職生活が終わりに近づいているのではないかという感覚が、体にまとわりついて離れないのだ。確かに試験は手応えがあった。なのにどうして俺……こんなに無職の事考えて胸が苦しくなるんだろう……?

 

今週の総括

無職と別れるなんてやだ……。

無職、俺はお前ともう1回やり直したい。