仕事がないからできるコト

手掛けていた仕事が手を離れ、再びノージョブ状態に戻った。

 

今の私は新しい依頼が来ますようにと両手はもちろん、両足すらも擦り合わせて一心に祈り続けるほぼ無職の祈祷師である。

 

しかし焦っても仕方ない。仕事がないのなら家事でも充実させてみようかと、生まれて初めて網戸掃除をしてみる事にした。これまで窓を掃除する事はあっても、網戸は特に気にかける事がなかったのだ。掃除など何か一つの事に意識を向けていれば〝仕事がない〟という現実から目を背ける事ができ、かつ部屋も綺麗になるのでお得だ。

 

というわけでダイソーでこのようなブラシを買ってきた。

 

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サッシ用らしいが、まぁ網戸にも使えるだろう

ブラシを手に、網戸をほじる…。こする…。ほじる…。こする…。

地味だ。

これまでマイハウスで行なってきた活動の中でも、ネコの抜け毛をかき集めて丸め固めて毛玉ボールをこしらえる作業と肩を並べられる、トップクラスの地味さだ。もっとデカいブラシを買うべきだったか……しかもこの網戸掃除、綺麗になってる実感が湧きにくいというのも相当タチが悪い。

 

なにより作業が単調すぎて、(仕事がねぇ…金がねぇ…そういえばエヴァンゲリオンてどんな匂いしてるんだろう…?)と、余計な考えが頭をめぐり結局現実に目を向ける結果になってしまっている。まぁ、最後の一つは現実に存在してるモノではないが。

 

そんなワケで掃除は早々に切り上げ、体でも動かすかとトレーニングをする事に。

腕立て、ダンベルシャドー、スクワット……いつものルーティンを黙々とこなす。コロナでジムは閉鎖されてしまっているが、それでもなんとかパフォーマンスを維持できているのは無職のおかげであるとも言える。

 

なにせ時間は、

泣きたいほどあるのだ。

 

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 「どうすれば強くなれますか?」「筋肉ってどうやれば付きますか?」「練習の時間どうやって確保してます?」といった事をちょくちょく聞かれる事がある。それら質問に対する私の答えは決まっている。なにせ実践しているのだから。私は相手を不安にさせぬよう、にっこりと微笑みかけながらこうアドバイスするのだ。

 

「無職になれ」と……。