無職の無人島

GW明けも、鳴らない電話を真顔で凝視するサービスを提供しながら過ごした。誰に提供しているのかといえば、それは自分自身に対してである。つまりこれは仕事ではない。使命である。

 

フリーランスの営業活動は大型連休前にしたのだから、あとは蒔いた種に実が成るのを…すなわち電話が鳴るのを待つだけなのだ。

 

だが……これが本当にウンともスンとも言わないのである。

 

なんだか自分は、電波の届かない孤島にでもいるかのような気分になってくる。電話が電話として機能しないのなら、それはもう文明の否定だ。私は無職の波に流され、ブンメーの外へと、無人島へと行き着いたのだ。

 

……が、この島、妙な既視感がある。

いや……私は、この無人島を確実に知っている。

その詳細を下記動画で話した。

 

 

ーーーそんなこんなで、結局このノージョブ島もとい、〝ラフテル〟へと舞い戻ってきたワケだ。かの大海賊ゴールド・ロジャーはこのラフテルへ至った際、笑ったそうだ。

 

さすがは『海賊王』と呼ばれた男……。

器がデカ過ぎる。

 

もちろん私は、

 

それはもう盛大に泣いた。