無職日記 5月1週

無職のアドバンテージ、それは時間である。

無駄に増える練習量は必要のない自信へと繋がり、元A級ライセンスのボクサーとのスパーリングに結びついた。こうして俺は首から上を木っ端微塵に吹き飛ばされ、深い眠りにつく事に成功したのだ。

 

君もどうだ?

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【無職日記 5月第1週】

 

【5月2日(月)】飲み屋のトイレにうずくまり「そうさー100%勇気ー…もう頑張るしーかなーゴフッ…!!」と咳き込む兄ちゃんの背中を仲間が「いいから吐けって!勇気じゃどうもなんねぇから!サオリちゃんの彼氏のスペックはお前じゃどうあがいても超えられねぇから!」と猛烈にさすってて、『トドメ』って感じがした。

 

【5月3日(火)】友人に「使ってる財布の値段を200倍した数字がその人の年収だ」と言われ(根拠あんのかよ…)と思いつつも計算してみたら、そもそも今使ってる財布は貰い物=無料なので、0円×200で年収ゼロ…!ズバリ無職を言い当てているのだ!!!この予測法は学会で発表すべき発見である。

 

【5月4日(水)】タクシー運転手のおっちゃんと話が弾んでいたのだが、「いやぁ参りましたよ。うちの娘が連れてきた男がB-BOYって言うんですか?ラップで娘をくれって懇願されて……あ、次の信号でしたね?お疲れさまでした」と目的地到着で話が途切れてしまい、結婚の挨拶ラップの結末が気になってしょうがない。

 

【5月5日(木)】友人らと飲み会。明日は出勤日という友人も多かったせいか、仕事の話が結構出た。彼らは「働きたくない」と口々に言うが、無職からすればそれは人間性の証だ。俺の場合は「働きたくない」から人間味が欠け、「動きたくない」に至っている。つまるところ就活とは人間性を取り戻す戦いなのだ。

 

【5月6日(金)】コンビニ前で少年達が「うち? いや、うちは無理だよ。せっかくの大型連休、あの人達にも夫婦水入らずの時間を送ってほしいからさぁ。タクヤんち行こうぜ!」「無理ムリ。うちは今日兄貴が久しぶりに東京に帰ってくんだよ。だから親子水入らずの……」と話していた。お前らどこから目線だよ。

 

今週の総括

動きたくない。