井上尚弥 × オマール・ナルバエス 完結編

以前、井上尚弥 × オマール・ナルバエスの一戦についてこんな事(http://d.hatena.ne.jp/America_Amazon/20141128#1417146613)を書いたけれど、蓋を開ければ井上が一方的に攻めまくる怒濤の展開……。凄まじいモノを見せつけられた夜だった。


本当に減量苦と闘ってたんだなと思う、適正階級で披露された井上のケタ違いの動き。そして圧倒的なパワー。おそらく多くのボクシングファンが感じた事だろうけれど、キレッキレの左フックはフライ〜バンタム時代のノニト・ドネアを見ているようであった。攻撃の精度で井上の上を行く軽量級ボクサーが他にいるだろうか? 打つパンチ全てに殺傷能力が感じられる完璧な仕上がりだった。


フジテレビの意向だったのかもしれないが、試合後にナルバエスがリングを降りず、勝利者インタビューを受ける井上をじっと見つめていたのも印象的だった。2002年から12年間守り続けてきたベルトは、衝撃が凝縮された6分の間にあまりにも鮮烈に奪われていった。名王者ナルバエスも気づけば39歳。当然衰えはある。様々な感情が去来しているような、心の揺れがそのまま瞳に宿ったような目をしていた。


井上はこのままスーパーフライで防衛戦を続けつつ、来るべき頂上決戦に備える事になるだろう。すなわち、ローマン・ゴンザレスとの軽量級最強決定戦…!! 1階級下のフライ級王者ロマゴンがスーパーフライへ上がってきた時、ボクシングファンが待ちわびる運命の一戦のゴングが鳴るッ……!!!


・・・井岡?


誰だっけそれ……。