アメリカン・ラプソディー

今日は恋人の実家へお邪魔してきた。


彼女の家へ行くのはこれが初めてだったのでそれなりに緊張していたのだが、彼女のご両親がとても温かく迎えてくれたので、すぅっと緊張の糸が解けた。


食事をごちそうになった後、手作りケーキを出していただいた時はさすがにびっくりした。すっかり忘れていたけれど、今日は俺の誕生日だったのだ。ちょこっとだけギターが弾ける恋人がバースデーソングを歌ってくれて、その後ロウソクを吹き消すのが妙に恥ずかしくて、彼女はそんな俺を見てクスクス笑っていた。


恋人はひまわりみたいな人で、いつだって笑顔を咲かせてる。

ご両親の優しさに接していたら、彼女のまぶしさの理由が分かった気がした。


すごくいい家庭だなと思ったし、もしも自分の人生にそんな機会があるのなら、俺もこんな家庭を築いていきたいなって、素直にそう思った……。




……そんな妄想をしながら生きていくのも、



も う 限 界 だ 。




この続きは、いつもの車両で……
『僕とカノジョの妄想電車』
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