時の流れは残酷だろうか?
老いから逃れる事ができる人間はいないように、物もやがては朽ちていく。
今、私の手元にブックオフで264円で売られていたPS4の『モンスターハンターワールド』なるゲームがある。発売から2年半以上の時が流れ、スーパーで売られている豚バラ肉程度の価格帯まで落ちてきたのだ。
発売当時は長渕剛のライブ会場で売られているスペシャルビッグタオル2枚分という8980円もした作品が、今や264円で楽しめる。そう考えれば、シビアな時の流れにも良い面はあるのかもしれない。
このモンスターハンターというゲームは1人でももちろん楽しめるが、オンラインで世界中のプレイヤーと一緒に遊んでこそ真価を発揮する作品である。2年半遅れにはなるが、私も広大なモンハンワールドへ飛び出そう!
が、ここで問題が起きた。
人が全然いないのだ。
のちに発売された追加コンテンツ『モンスターハンターワールド アイスボーン』ならまだ多くのプレイヤーがモンスターをハントしている事だろう。しかし私は無印のモンハンWのハンターランク1の新米。いわば同級生不在で始業式を迎えたようなものだ。
2年半という期間はモンハンWの世界からハンターを退かせるのに十分すぎる時間だったらしい。私が立つのはハンターのいなくなった世界、『モンスターワールド』なのだ……。
やはり、時の流れは残酷である。
-了-