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元無職日記 その1

無職日記

社会復帰してあっという間に1週間が経ったが、今月末に発売を予定している無職をテーマにした電子書籍の執筆のおかげで、無職の頃よりもよっぽど長い時間無職について考える日々を送っている。

 

そんなワケで無職気分が抜けないので、このしょうもないブログでは引き続き、元無職として社会復帰の日々のことを書き散らしていこうと思う。

 

それにしても、俺は就職しても無職の呪いから逃れる事ができないのだろうか?

……だが、働いている今の状態のほうが呪われている気がしなくもない。

 

つまりどっちにしろ俺は……

呪われているのか……?

 

【元無職日記 その1】

 

【7月1日(金)】ここは……? 電車の中か……? おかしい……。上司に「初日から申し訳ないが、即戦力の君に今日中に片付けてほしい仕事がある。即戦力の君なら問題ないと思うのだが」と言われてからの記憶がない。まぁ、社会復帰初日だ。記憶に残らぬほどのささいな仕事だったのだろう。いや……タイムカードの22:08にも覚えが……。

 

【7月2日(土)】飲み屋で突然照明が暗くなり華やかなBGMが流れ、「こちらのお客様が本日結婚発表のサプライズで〜す! 拍手お願いしま〜す!」のアナウンスと共にケーキが。その後「お隣さんからもお祝いの言葉をいただいちゃいましょ〜!」と店員にマイクを渡される俺、前世でどんな悪行を重ねたらこうなるんだよ。

 

【7月3日(日)】休日とはこんなにも儚いものだったろうか? 無職生活を続けるうちに忘れていた、日曜の晩の無慈悲な味わい……。だが、おかげでゴミ箱に捨てるように毎日を消費していた感覚が去り、土日がとても尊いものになった。日々を大切に。ただし、月〜金は瞬きする間もなくゴミ処理場行き希望である。

 

【7月4日(月)】仕事帰りの電車の中、「くしゅんっ!」とキュートなくしゃみをお姉さんがしたら、近くの席の女の子も「へっくち!」とくしゃみ。さらにおじさんまでもが「ブァックッッッッ……ちゅんっ!」と控えめな着地をキメ、9ヶ月ぶりの労働の疲労が癒された。間違いない、「可愛い」は感染るのだ。

 

【7月5日(火)】9ヶ月間レーンの外で昼寝してた奴が突然レースに復帰し、全力疾走を始める……。無職から即戦力へ。この振り幅のデカさに白目をむく毎日だが、「さすが即戦力」「頼りになるよ」の言葉が俺を突き動かす。だが……ひょっとしてこれ、走ってるんじゃなくて踊らされてるんじゃねぇか……?

 

【7月6日(水)】ラーメン屋で「選挙かぁ。あたし、政治には何も期待してないんだ……」とため息をつくギャルが「でもね……サトシの事は信じてるし、未来に期待もしてるの。誕生日にiPad Pro、買ってぇ……?」と、豚骨ラーメンをむせながら必死に食うサトシを見つめていた。日本のリアルが、そこにあった。

 

【7月7日(木)】歌舞伎町を歩いてたら、『パンティ持ち帰り無料』と書かれた短冊を下げた呼び込みのチャラ男に「織姫に会えずじまいの彦星の皆さぁ〜ん! 全・員・集・合ゥゥ〜〜ッ!! 当店にはスケべな織姫が多数在籍! 氾濫したギャルのアレの川で溺れちゃってくださぁ〜い!」と声をかけられ、全裸での入水を決意した。

 

【7月8日(金)】高校生男女による「今日は記念日だね♡」「あーもうさっきからそればっかじゃん。1年経っただけだろ? 俺は卒業後もずっと付き合ってたいんだから、1年くらいでハシャぐなって」「ナオ君……///」などという会話と、社会復帰後1週間の疲れが混じり合って、出社前から修復不能なレベルでハートが砕け散った。

 

今週の総括

仕事さん。

ちょっとは手加減しないと、

元無職は死んじゃいますよ。