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分度器プライオリティ

2014年になってから、あっという間に1年2ヶ月が過ぎた。

この1年2ヶ月は俺にとって「分度器は必要か否か」を見極める為の期間だった。


モノを残したくない性分の俺は、必要ないと判断したモノは次々に処分してしまう。

読み終えた本、遊び終えたゲーム、着古したブラジャー、動かなくなった電マ。

身の回りにモノがないというシンプルな空間こそ、俺にとって理想の住まいなのだ。


そんなワケでモノを捨てることにはほとんど抵抗がないのだが、分度器に関しては正直かなり迷った。奴には小学生時代に結構お世話になった記憶があるからだ。いや、小学生の頃だけではない。中学に上がってからも、自分の最大勃起時の角度はいかほどかといった自己研究において、大いに役立った記憶がある。


分度器だけは小説や漫画、卒業アルバムのように簡単に処分するわけにいかないな……そう思った俺は、とりあえず2014年の1年2ヶ月間だけは分度器と徹底的に向き合ってみようと決意したのである。


雨の日も風の日も、激しく女を抱いた晩もこれでもう会うことはないと直感し別れた朝も、俺は常に分度器を忍ばせていた。これは俺にとって本当に必要なモノなのか? その答えを見い出すために……。


そして1年2ヶ月ーーーー。

いよいよ約束の期限が近づいて来ている。

俺は今月いっぱいで分度器を捨てるか否か、決断をせねばならない。


あなたも1度考えてみてほしい。

自分は分度器をどれほど使用しているだろうか、と……。


俺は1年2ヶ月の期間を分度器と過ごし、少しずつこう感じ始めている。



まったく必要ねぇな、


と……。