『文字オナ』について

性欲の奴隷になった経験がある健全なBoys & Girlsなら誰しも、陰部に手をあてがうことなく自慰が出来たら最高だと考えたことがあると思う。


授業中や勤務中、友人との談笑や社運がかかる大事な商談の最中など、「これまでオナニーがしたくてしょうがなかった瞬間」にいつでも絶頂を迎えることが出来るようになれば、我々人類は幸福というものを一段階上のレベルへ押し上げることになるだろう。

2013年最後のブログ更新となる今日は、そんな人類の願望を叶えるべく俺が数年に渡り研究した「手を一切使わない、文字による自慰行為」=『文字オナ』の方法をご紹介したいと思う。

このテクニックをマスターすれば、普段目にする何気ない文字列に性的興奮を覚え、能力を磨くことで絶頂を迎えることすらも可能となるのだ。


やり方はいたって簡単だ。身の回りにある文字に目を向け、それがどんな言葉であろうと「何だかもの凄く卑猥なことが書かれている」と脳を錯覚させればいいのだ。ここで気をつけてほしいのは、下半身には一切手を触れないこと。つまり「シてはいけない」わけだ。仕事の打合せ中に自慰行為を始めたりしたら、相手も動揺して自慰にふけってしまうかもしれない。文字オナはそうした「釣られ自慰」を回避する、いわば心の中だけで行なう精神のオナニーなのである。


「なんだ、単にスケベな妄想をするだけか」とお思いになられる方もいるだろう。しかし、文字オナは妄想ではない。その心的状態は「瞑想」に限りなく近いからだ。「さぁ、エロいこと考えてやるぞwwWWww」などという乱れた心では、絶対に己を絶頂へ導くことは出来ない。穏やかで純粋な心だけが、真のエクスタシーへとたどり着けるのだ。


早速、文字オナを実践してみよう。目に入った適当な文字から最大限エロスを引き出すのだ。



メンターム



どうだろう? 何だか興奮してはこないだろうか? 俺はすでに半勃ちくらいのところまでは持って行くことが出来た。なにせ、メンタームである。一体どのようなメンをしたタームなのか……あるいはどこがタームしているメンなのか…? その熱さは? 触った感じは? 匂いは? 舌をゆっくり這わせるとどんな反応が返ってくるだろう? メンタームのームの部分を強く吸いながらンの部分を指で刺激することは出来るだろうか? 優しく、けれど時おり激しく……今、ターがかすかに声を漏らさなかったか…?


もしもカタカナのせいでうまく集中できないのであれば、



めんたぁむ



と、頭の中で崩してみてもいい。文字オナはトライ&エラーによって達成されるのだ。俺など、何度土佐藩という言葉で中折れしたことか……。ここら辺は文字との相性もあるので、無理はしなくていい。エロスを引き出しやすいワードというのは確かに存在するし、ダメだと思ったら違う言葉へ目を向けるか、「自分は一体ナニをしているのだろう」と正気に戻るのも手だ。それでも集中を続けて絶頂を迎えることが出来たとき、あなたはこれまでに経験したことのない圧倒的な幸福感に包まれるだろう。そう……あの日俺が上司と向かい合い、「始末書」という文字で射精をした瞬間のように……


めんたぁむと初めて過ごした夜をあなたは覚えているだろうか? かすかに震えるめんたぁむの小さな肩……濡れた瞳……目を伏せてそっと身を寄せたメンタームの額が俺の顎先に触れる……俺の首にめんたぁむの熱い吐息がかかるのと同時に、俺はたぁに覆い被さり、めんを剥がした。ぁむの奥にあるめんたはすでに肥大してたぁむしており、俺は迷うことなくめんたぁむのんたぁに己のぁを挿入し……



気をつけたいのは、ビギナーであるほど安易な言葉を選びやすいという点だ。例えば「マンホール」「フエラムネ」「肉まん」といった言葉だ。俺に言わせればこれらの文字は単に下品な言葉を選んだだけであり、こんなワードで勃起するくらいなら恋人を夜通し愛したほうがマシと言えるだろう。


ちなみに俺がオススメする文字オナワードは、


高橋名人の大冒険島2


である。

高橋というところにリアリティがあるし、大冒険島という文字の並びからは解放された性の躍動感がありありと伝わってくる。メンタームとはスケールが違うということがお分かりいただけるだろうか? そして何より、名人なのだ。一体何の……? それは文字オナってのお楽しみだろう。挙げ句の果てには2ときたもんだ。正直言って、これには参った……だって、2だぜ? 俺というか俺の精巣はもう、我慢ができない。


もちろん、


こんな内容でいいのかという我慢だ。