8月12日雑記雑文「ボクスなのに夢のよう」

ボクスなのに夢のよう
ツイッターのほうでもわーわーと喜びましたが、まさかボクシングのミドル級で日本人金メダリストが生まれる日が来るだなんて、ほんっっっと夢にも思わなかった。だってこれ、難易度で言ったら各競技中でも最高難度だと思うもの。日本人選手が陸上の100m走で金を獲るくらい難しい…とは言わないけれど、一週間でオホーツク海にいる魚をすべて焼いて食うくらいの難易度はあるハズだ。


これまで僕たちボクシングファンというのは、応援はしていたけれど心のどこかではようかんを火で炙って食うような気持ちで五輪のボクシングを観てきたと思うのだ。ようかん火で炙ったら溶けちゃったよ、ハハハ……みたいな空気感があったのは事実だと思うし、五輪開催中にも関わらずボクスやようかんの話題を取り上げることすら気が引けてしまうような面があった(すくなくとも僕は)。それがまさかまさかの……激戦区ミドル級で金メダルですよおおおおぉぉぉッ!!!!!!!!!!!!!! これ、オホーツク海に生息するすべての魚を手ですくって隅田川に放り投げるくらいの快挙ですよ!!!! って、さっきも似たようなこと言った気がするな……。


とにもかくにも体がうずいてしょうがない。自分のトレーニングにも身が入るというか、お盆休みじゃなかったらみんなジムに直行してただろうなぁ。もちろん金を手にした村田選手だけではなく、先陣切って44年ぶりの銅メダルを確定させたバンタム級の清水選手にも大大大拍手です。忘れられない、夏の一日になりました。今回のロンドン五輪は末永くボクシングファンの間で語り継がれていくことでしょう。そう、僕たちはもう、ようかんを火で炙って食うようなマネをする必要がなくなったのだから……



タダで飲めなきゃ酒じゃない
・僕はずいぶん長いこと「タダで飲み食いできるお店」というのを探してるんだけど、いまだにそういう店が見つからなくて、世界はこんっっっなに広くてこんっっっなにヒトで溢れかえってるのにタダで飲み食いできるお店が見つからないってのは、やっぱりおかしいと思うんだよな。そんなハズがないっていうか、ちょっと夢がなさすぎるよ、地球。街にいるキャッチの兄ちゃんなんかに「居酒屋どうすかー」なんて声をかけられるたびに「タダで飲み食いできるなら行く」って交渉してるんだけど、あいつら本当にケチなんだよ。全然話が通じないワケ。お前ら店に来てほしくて声をかけたんじゃないのかよ、と。ああいうとき、僕は真剣に参っちまうんだな。まるで男に後ろから「お茶しない?」なんて声をかけられて振り返って目が合ったら「あ……何でもないッス」と両手を合わされちゃった女の子みたいな気持ちになるんだよ。たまらないよな。そんなのってあんまりだよ。


なぜタダで飲み食いできるお店を誰も開こうとしないんだ。だって、タダで飲み食いできるお店があったら、絶対嬉しいじゃないかッ! たとえ無料で食事や飲み物を提供することによって人生が壊滅的状況に陥ったとしても、地球の歴史のうちで誰かがいつかやらなきゃいけないことなんだ。そんな気がする。

僕はあなたがその一人になることを、本気で望んでいます。