有楽町駅で酔ったカップルを降ろし、私は中央通りを新橋方面へ向け車を走らせていた。車内にかすかに残る酒と香水の匂いは、私の心を落ち着かなくさせた。 私は窓を下ろし、街を冷やす6月の夜風を片頬で受けた。松坂屋の本館を何ともなしに眺めながら五丁目…
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